AOI通信 2024年5月号
セイリン(株)カレンダーより引用・抜粋
健康豆知識 ~ 心の病気・うつ病は、迷わず受診 ~
うつ病は誰にでも起こりうる病気ですが、症状に気づかず悩んでいる人も多い病気です。働き盛りの人や高齢者、産後や更年期の女性などに発症しやすく、憂うつ感・意識の低下・判断力低下などの精神症状や、睡眠障害・食欲低下・倦怠感などの身体症状が2週間以上続けば要注意です。
うつ病は早期に専門医による適切な治療を受ければ、短期間で治る場合も少なくありません。ただし、精神科などの受診をためらう人が多く、本人に理解してもらうには周囲からの温かな支援と説得が必要です。
治療には、抗うつ薬などの薬物療法、医師との対話による精神療法などがあります。精神療法のひとつとして、心の中の癖を客観的に捉え、考え方を変えて不安を軽減する認知療法が注目を集めています。
健康ミニメモ
カゼイン:アミノ酸に分解される途中で、精神の鎮静作用を持つ各種のオピオイドペプチドが生じますが、これには肉体的な痛みや精神的苦痛を癒し、うつ病など神経症の改善に働きかけます。牛乳のタンパク質の約8割がカゼインです。牛乳やヨーグルトなど乳製品をしっかり摂りましょう。乳製品にはイライラを鎮め、精神を安定させ、うつ症状の改善に効果的なカルシウムも多く含まれています。
参考:「家庭の健康豆知識」 監修:保健学博士 菅原明子
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