AOI通信 2023年1月号
セイリン(株)カレンダーより引用・抜粋
健康豆知識 ~ 鍋料理 ~
鱈や鮟鱇や牡蠣、鮭の頭などに、白菜・ねぎ・豆腐を加えて、好みのポン酢で食べる鍋物は、不思議と子供も老人も好む美味しさです。
これらの鍋物の中には、寒い季節に特に必要な良質なタンパク質、脂肪やビタミン、ミネラルを多量に含んだ見事なスープ類。薬味にポン酢を効かせると、消化吸収を助け塩分を控えめにして美味しさを引き立てます。お酒を嗜む人にとっては、肝臓を強め、解毒や二日酔いの予防にもなる好都合な料理です。
私達のからだは、60兆個もの細胞から成り、水分を除けば、主成分はタンパク質です。タンパク質は新しい細胞を作り出したり、ホルモンや酵素の本体になったり、免疫抗体としても活躍するのです。
特に体内では作れないで、食べ物だけにある必須アミノ酸を上手に食べることが大切です。その優等生が、鱈や鮟鱇や牡蠣や、卵、母乳、牛乳、豆腐たちなのです。
鱈の肝は、ビタミンAとDの宝庫で、視力回復や粘膜保護の働きを持ち、あん肝は栄養価も高く、ビタミン、アミノ酸も他の魚と一桁違う量と種類が含まれています。牡蠣は海のミルクと言われる滋養強壮の薬効があり、タウリンやグリコーゲンが多いことから内臓の強化や解毒力に注目されています。
鮭は必須アミノ酸の生成を促すビタミンB6が多く、粘りのある血液をサラサラと流す成分が多いことから、動脈硬化や高血圧予防に効くと評価が高いです。白菜はビタミンC、カルシウム、カリウム、ビタミンB6が多く、繊維が便通を整え、発ガン物質を排除し、コレステロールを除く作用がある等々、鍋の中はそれぞれに役者揃いです。
参考:「薬になる食べもの」篠田雄介著
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