AOI通信 2019年3月号
今月のテーマは「難聴・耳鳴り」
ふつうに生活していて、ある朝、ちょっと耳が聞こえづらかったり、耳鳴りがするということはありませんか?
心身の疲れや肩こりなどが原因で起こる耳の異常にはツボ療法がよく効きます。
たとえば、「聴宮」は耳の小さな突起・耳珠のすぐ前のくぼみにあるツボで、特に耳鳴りに効果的。
「角孫」は耳先のすぐ上、「翳風」は耳たぶ下。
そのほか、耳の後ろ髪の毛の生え際にある二本の太い筋肉の左右外側に位置する「天柱」や首の後ろの中央のくぼみと耳の後ろの骨を結んだ線の中間で左右外側に位置する「風池」、足の甲に位置する「臨泣」なども有効なツボとして知られています。
コツとしては念入りに指圧すること。
指圧していると、耳鳴りが高くなったり低くなったりすることがありますが心配はありません。
先にあげた「天柱」や「風池」などを念入りに押していると、同症状は治まるでしょう。
引用セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
健康豆知識 ~突発性難聴、見逃さず初期に対策~
突発性難聴とは、突然耳が聞こえにくくなる病気です。年間3~4万人が発症するといわれ、最近では10~20代の若い人や、男性も増加傾向にあります。何らかのウイルスや血流の悪さが影響しているとされていますが、現在のところ原因は不明です。一般的には片方の耳に発生することが多く、まれに両耳同時に発生することもあります。
また、症状が現れても全く聞こえないわけでもないので、つい放置してしまいがちですが、正確な診断と一刻も早い適切な治療を受けることが大切です。耳が詰まった感じや耳鳴り、めまいの後に突然耳が聞こえなくなった場合は耳鼻咽喉科へ。できれば2日以内、遅くとも2週間以内に受診しましょう。
健康ミニメモ
ビタミンB12:抹消神経の代謝を高めたり、神経細胞を修復する働きがあるビタミンB12。突発性難聴の治療薬にも使われている栄養素なので、日頃からしっかり摂り、予防しましょう。ビタミンB12は、かき・レバー・さんま・あさりなどに多く含まれています。
ことわざ健康法 ~後悔先に立たず~
物事が終わってしまったあとで、いくら悔やんでもどうすることもできないという教え。突発性難聴は、早期に受診することがその後の治療を大きく左右するので、後悔しないためにも初期症状をしっかり把握しておきましょう。耳の片方だけ聞こえにくい、めまいではないほどの軽いくらくら感などが生じたら、突発性難聴の可能性を疑ってみましょう。
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