AOI通信 2019年2月号
今月のテーマは「低血圧症」
朝になかなか起きれない、だるい、めまいがするなど、血圧の低い人には病気とはいえないまでも様々なつらい症状が現れます。
こうした低血圧症に効くツボとしては、まず腰の第二腰椎棘突起下から外側へ指二本分のところに位置する「腎愈」があげられます。
さらに、内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」は、冷え性や月経不順などに効果的。
頭が重たく感じられるときには頭のてっぺん中央に位置する「百会」を、食欲不振や便秘ならへその左右外側へ指二本分、
そこからさらに下に指一本分のところに位置する「大巨」を指圧します。
手首の甲側の関節の中央に位置する「陽池」は、手の冷えに効くとともに元気をつけるツボ。
背中の第四胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分のところに位置する「厥隠愈」は体の冷えを抑えてくれます。
特に「厥隠愈」から「腎愈」の間にできたコリを取ることが、低血圧からくる症状を解消することだといえるでしょう。
引用セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
健康豆知識 ~生活習慣を見直して低体温対策を~
日本人の平熱は36℃~37℃で、体温が36℃未満の状態を「低体温」といいます。近年、低体温の人や、体温が上がりにくい人が増えています。低体温を招く原因は、食生活の乱れや運動不足による筋力低下、過度のストレスによる自律神経やホルモンバランスの乱れなどが考えられます。「冷え症」のように手足や下腹部の冷えといった症状がないため、自覚していない人が多いのが特徴です。
体温が下がると免疫力が低下し、かぜなどの感染症にかかりやすくなったり、花粉症などのアレルギー症状が出やすくなったりするので注意が必要です。体温を上げるためには、シャワーではなく湯船で半身浴をする、レッグウォーマーや腹巻などの小物で体を温める、きつい下着は着けない、体を冷やさない食事を心がける、積極的に運動を行うなどを習慣にするとよいでしょう。
健康ミニメモ
カプサイシン:血流を改善し、体を温め、冷え症を改善する効果があるカプサイシン。食材ではとうがらしに多く含まれています。とうがらしの多くは香辛料、調味料として使われていて、辛いほどカプサイシンの含有量は多くなります。加熱したり冷凍したりとさまざまな環境においての耐性があるので、多くの料理法で楽しむことができます。
ことわざ健康法 ~念には念を入れよ~
用心のうえに、さらに用心を重ねよという教え。体温は高くなったり低くなったりと、1日のうちでも変動しています。起床時、昼食前、夕方、就寝前の計4回体温を測り、時間帯ごとの平熱として覚えて、判断の基準にしましょう。食後すぐに体温が上がるので、食前や食間に検温するのが適切です。また、平熱の測定は1日だけでなく、日をおいて何度か測ってみることが大切です。
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