AOI通信 2019年1月号
今月のテーマは「高血圧症」
中年と呼ばれる年齢になると、総合検診などで医師から「血圧が高い」と診断されることも。
そんな方たちが日常よく悩まされるのが、頭痛やめまい、肩凝り、不眠、便秘、手足の冷え、動悸、疲れやすいなどの症状です。
高血圧症によって起こるこれらの症状には、ツボ療法が効果的。
まず、背中の第四胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「厥陰愈」は血液循環を良くします。
更に体調を整えるには、腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分のところに位置する「腎愈」を、胃腸機能を強めるためにへその左右外側へ指二本分、そこからさらに下に指一本分の所に位置する「大巨」を、肝臓・腎臓・脾臓の働きを良くするために内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」を指圧するといいでしょう。
また、頭痛の場合には頭のてっぺん中央に位置する「百会」のツボを強くゆっくり刺激するとすっきりするはずです。
引用セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
健康豆知識 ~血圧変動に注意し、心筋梗塞を予防~
心筋梗塞とは、冠動脈の血管が詰まって起こる病気で、ちょっとした血圧の変動などが引き金になって発症します。特に冬場は寒さで血管が収縮し、血液の流れが悪くなるため起こりやすくなります。心筋梗塞を招かないためには日頃からこまめな水分補給を心がけ、睡眠不足や疲れをためないよう気をつけましょう。血圧を上昇させないために、いらいらしたり、興奮した時は、意識的にお茶を飲んでホッと息を抜く時間を作ることも大切です。
また、高齢者は、入浴時のヒートショックに要注意。ヒートショックは、部屋間の大きな温度差が要因で血圧が急激に変動して起こるため、入浴前に冷え込みやすい脱衣所やトイレを暖房器具などで暖めたり、日没前の暖かい時間帯に入浴するなどの工夫をしましょう。
健康ミニメモ
DHA:心筋梗塞は血液がドロドロの状態であるほど起こりやすくなります。血液の粘りを和らげる作用があるDHAは、心筋梗塞の予防に効果的。DHAはあじ・さば・いわし・さんまなどの青魚に豊富に含まれているので、週に3~4回は食べるようにしましょう。
ことわざ健康法 ~湯に入りて湯に入らざれ~
何事もほどほどに度が過ぎてはいけないという教え。ゴルフやゲートボールでボールを打つときに緊張して息を止めると、一時的に血圧が上がり、心筋梗塞を起こすことがあります。スポーツではある程度の緊張は必要ですが、度が過ぎないよう適当に。意識して深呼吸をするなど、頑張り過ぎないようにしましょう。
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