AOI通信 2018年12月号
今月のテーマは「便秘・下痢」
女性にとって“天敵”とも言える便秘(?)。経験しないと分からない不快感を取り除くツボの一つが「大巨」です。腹の中で一番高いところにあり、へその左右外側へ指三本分、そこからさらに下に指三本分の位置に四本指を当てて、両手をハの字に形にして、ゆっくりと圧を加えましょう。胃腸の気の機能を左右する要と言う意味の「天枢」も便秘に効果的。へその左右外側へ指二本分のところに位置し、膝を曲げて腹筋を緩めてから、四本指で便秘の時はやや強く、下痢の時には弱く数回押さえます。洋式トイレに腰掛けたら、四本指で腰の第四腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分にある「大腸愈」のツボをもみながら排便するのも効果的です。
引用セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
健康豆知識 ~食事法で、暴飲暴食を防ぐ~
食欲の秋から始まり、忘年会で外食が増えるなど、暴飲暴食になりがちなシーズン。後悔しないためにも、食事のとり方を工夫しましょう。食べ過ぎた翌日は揚げ物や高カロリーな食事を控えたり、ふだん食べている白米の量を減らしたりするのもポイントです。飲み過ぎた後は、体内のビタミン、ミネラルが不足しがちになるので野菜や果物、きのこ類をしっかりとりましょう。
また、食べる順番も大切です。まず食物繊維を含む野菜や豆類などを食べ、次にたんぱく質が豊富な肉、魚、卵などを。最後に炭水化物や糖類を米、パン、パスタなどでとりましょう。食物繊維は次に食べる物の吸収を遅らせ、急激なインスリンの分泌を抑えるため、体脂肪の蓄積を予防します。
健康ミニメモ
タウリン:胃の炎症を抑制するタウリン。いかやたこ、帆立、まぐろなどの魚介類に多く含まれてます。ビタミンCを吸収率が高まるので、魚介類を食べるときは、レモンなどを搾ってかけるのもおすすめです。
ことわざ健康法 ~遠慮なければ近憂あり~
将来を見通した深い考えを持っていないと、必ず目前に急な心配事が起こるという例え。暴飲暴食を続けると、胸やけや胃の不調を招きます。また、この時期は胃腸炎などの感染症も増えるので、なおさら注意が必要です。後悔しないためにもふだんから胃を守り、免疫力を高める食材を食べ、胃腸の健康を保ちましょう。
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