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AOI通信 2018年10月号

今月のテーマは「糖尿病」

日本で糖尿病にかかっている人は、100万人とも200万人ともいわれています。中高年の病気と思われがちですが、近頃では10代、20代の患者も増えているので要注意。さて、糖尿病は膵臓で作り出すインシュリンの不足から起こり、だるさや疲れに始まって、進行するとやせたり性欲が減退したりし、さらに進むと視力の障害にいたる病気です。だるさや無気力などには、背中の第十一胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「脾兪」、腰の第二腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」、さらに第二仙椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「膀胱兪」、胸の第九助軟骨付着部の下際「期門」、へそから指六本分下に位置する「中極」、左右外側へ指五本分よりやや上に位置する「大巨」が効果的。頭重には頭のてっぺん中央に位置する「百会」、やせてきたら首の後ろの根元、第一胸椎棘突起上に位置する「大椎」を指圧してみましょう。足にも、向こうずねの内側の膝下の「地機」、内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」、親指の付け根内側の「大都」といったツボがあり、簡単に指圧やマッサージが行えるのでぜひ試してみてください。

引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋

健康豆知識 ~意識的に動いて糖尿病を防ごう~

「糖尿病」とは血液中のブドウ糖の量が慢性的に多い状態を指します。原因不明で膵臓の機能が低下するⅠ型と、生活習慣などが原因で発症するⅡ型の、2種類のタイプがあり、日本では約95%がⅡ型です。国民の4人に1人以上が糖尿病かその予備群といわれ、子どもの発症も増え、さらに未治療の人が多いことも問題になっています。
糖尿病はほっておくと神経障害、心筋梗塞などの合併症を引き起こします。毎日の適度な運動が糖尿病の予防や改善につながるので、日頃から運動量を増やす工夫を。じっとしている時間を1日90分減らすだけで、Ⅱ型糖尿病の発症リスクは、週に150分の運動効果に匹敵するほど下げられるといわれています。意識的に体を動かす習慣を身に付けましょう。

【健康ミニメモ】

食物繊維:食物繊維は胃の中に停滞する時間が長いため、糖の吸収速度を緩やかにし、血糖値の急激な上昇を抑えてくれます。ごはんを食べる場合は、食物繊維が白米の約3倍ある玄米がおすすめ。また、食物繊維が豊富なごぼう、アボガド、寒天、ひじきなどをメニューに取り入れるなど、工夫も大切です。

ことわざ健康法 ~身から出たさび~

自分の犯した言動が原因で、苦しんだり災いを受けたりするという教え。慢性的な食べ過ぎは余分なブドウ糖をつくり、糖尿病を発症させる最大の原因となります。動物性脂肪が少ない和食を上手に取り入れ、魚、野菜、海藻類など多くの品目をバランスよく食べるとよいでしょう。まず野菜や豆類を食べてお腹を膨らませるなど工夫を行い、食べ過ぎを防ぐことが重要です。

参考:「家庭の健康豆知識」 監修:保健学博士 菅原明子

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