AOI通信 2018年5月号
乗り物酔い
乗り物、特に自動車に乗った際に吐き気などをもよおすことがあります。バスなどの場合には、「一番前の座席に座ったほうがいい」とも言いますが、それは精神的・気分の問題もあるようで。怖いのは、脳卒中や脳腫瘍、メニエール病など。通常の場合、一番多いのは胃に原因がある可能性が強く、その時にはツボ療法が役立ちます。背中の第三胸椎棘突起下に位置する「身柱」、第十一胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「脾兪」、第十二胸椎棘突起下から左右両側へ指二本分に位置する「胃兪」、のど仏真下のくぼみから左右外側へ指二本分に位置する「気舎」、向こうずねの内側で内くるぶしから指三本分からややふくらはぎよりに位置する「築賓」なども胃腸の消化に異常がある場合に効果的なツボです。例えば、出掛けの際にツボを押さえることで、「今日は乗り物酔いしない」と思ったら、多分(?)酔ったりしませんよ。ご安心あれ。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
健康豆知識 ~ 健康効果の高い、日光浴を習慣に~
紫外線は肌によくないと思われがちですが、健康を保つために太陽の光を浴びることは欠かせません。その理由は、日光を浴びることにより体内で自然に発生するビタミンDが体に良い効果をもたらすから。
ビタミンDが生成されると骨や歯が健康な状態となり、骨粗しょう症を防いだり、高血圧や糖尿病、心臓疾患などのリスクを下げるといわれています。また、日光を浴びると脳内でセロトニンが分泌され、
気持ちが明るくなり、元気よく活動できるため、うつ病の予防に役立ちます。このほか、新陳代謝が高まり脂肪がたまりにくい体になる、体内時計を整える、筋肉を強化する、がんを予防するなど、さまざまな効果があります。
ことわざ健康法 ~ 過ぎたるは猶及ばざるが如し ~
何事もやり過ぎは、やり足りないのと同じように良いこととはいえない、という教え。日光浴は長時間光を浴びず、1日15分、週3~4日を目安に。ビタミンD生成のためにはできるだけ日焼け止めクリームなどを塗らずに、窓越しでなく直接日光を浴びましょう。紫外線が気になる日光浴ですが、適度な時間であればよい効果を生み出します。
【健康ミニメモ】
リノール酸:短時間であれば、紫外線を浴びても悪影響はないといわれていますが、日焼けやシミを防ぐためには、スキンケア効果のあるリノール酸をバランスよく摂りましょう。リノール酸を含む豆腐、納豆、豆乳などの大豆製品は肌の保湿やアンチエイジング効果も期待できます。
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