AOI通信 2017年11月号
今月のテーマは「難聴・耳鳴り」
ふつうに生活していて、ある朝、ちょっと耳が聞こえづらかったり、耳鳴りがするということはありませんか?心身の疲れや肩こりなどが原因で起こる耳の異常にはツボ療法がよく効きます。たとえば、「聴宮」は耳の小さな突起・耳珠のすぐ前のくぼみにあるツボで、特に耳鳴りに効果的。「角孫」は耳先のすぐ上、「翳風」は耳たぶ下。そのほか、首の後ろ髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右外側に位置する「天柱」や首の後ろの中央のくぼみと耳の後ろの骨を結んだ線の中間で左右外側に位置する「風池」、足の甲に位置する「臨泣」なども有効なツボとして知られています。コツとしては念入りに指圧すること。指圧していると、耳鳴りが高くなったり低くなったりすることがありますが心配ありません。先にあげた「天柱」や「風池」などを念入りに押していると、同症状は治まるでしょう。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
健康豆知識 ~刺激を与えて脳を活性化~
加齢に伴い脳細胞の数が減少するのは止められませんが、新しい刺激を与え続ければ、年齢に関係なく脳は活性化します。脳が活性化することは、認知症の予防にもつながります。脳にとって良くないのはいつもと同じことを、繰り返し行うこと。そのため毎日の暮らしの中で、好奇心や向上心を持って新しい体験をすることを心がけましょう。
旅行や食べ歩き、映画、コンサートを楽しむなど、生活パターンを変えると脳は活性化します。ただし、時間がないときは、無理をせず日常生活の中から新しい体験を見つけましょう。いつもと違う道を通ってみる、日頃行かない店を選ぶ、スーパーで食べたことのないものを買う、趣味や興味の範囲を広げてみるなど、ちょっとしたことでも脳を刺激する方法になります。
【健康ミニメモ】
DHA:脳や神経組織の機能を高める働きがあるDHA。脳は脳内に入れる成分と入れない成分を選別しますが、DHAは脳内に入ることができ、神経細胞を活性化させ記憶力や学習能力を向上させます。
いわし、さば、さんまなどの青魚やうなぎなどに多く含まれています。
ことわざ健康法 ~笑う門には福来る~
いつもにこやかに笑っている人の家には、自然に幸福がやって来るという意味。笑うと脳内にある新しいことを学習するときに働く器官の容量が増え、記憶力が高まります。さらに脳波の中のアルファ波も増えるのでリラックス効果も。また、意志や理性をつかさどる大脳新皮質に流れる血流量が増加し、脳の働きが活発になります。
参考:「家庭の健康豆知識」 監修:保健学博士 菅原明子
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