AOI通信 2017年7月号
今月のテーマは「ニキビ・吹き出物」
「ニキビは青春のシンボル」などとはいってもニキビは悩みの種。また、吹き出物も、特に女性にとっては美容上からしても決して好ましいものではありません。
これらの皮膚の異常に直接・間接的に作用するツボとして背中の第三胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「肺兪」第七胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「肝兪」、腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎愈」があります。さらに鎖骨の外側のくぼみから指一本分下に位置する「中府」、手首の小指の付け根に位置する「養老」、手のひら側の手首の親指側に位置する「太淵」などのツボも非常に効果的です。
ニキビや吹き出物のほか、じんましんや湿疹といった皮膚の疾患はアレルギー体質の人がかかりやすいため、同体質の改善に効果がある首の後ろの根元、第一胸椎棘突起上に位置する「大椎」を刺激するといいでしょう。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
健康豆知識 ~肌を清潔にして、あせも予防~
猛暑日が続くと、数分歩くだけで大量に汗をかきます。このような状態を続けていると汗が汗管に詰まって排出されないまま表皮内にたまり、大人でもあせもによる皮膚トラブルを招いてしまうので要注意。重症化すると、色素沈着などのあとを残す恐れがあります。
あせもの対策は肌を清潔に保つこと。汗をかいたらこまめにふき取りましょう。乾いたタオルは水分だけ吸って老廃物を肌に残すため、固く絞ったタオル汗拭きシートがおすすめです。帰宅したらすぐシャワーで汗を流しましょう。
あせもができてしまったら、辛い食べ物やアルコールは体温を上昇させてかゆみを増すため、控えることが大切です。入浴も体温が上昇するので、ぬるめにお湯かシャワーで済まし、患部をゴシゴシこすらないよう気を付けましょう。
【健康ミニメモ】
レシチン:さらさらの汗をつくるためにはレシチンをたっぷりとることが重要です。レシチンは大豆を原料とした納豆、豆腐、豆乳、みそなどのほか、卵黄、ピーナッツ、小魚に豊富。大豆には発汗を調整するイソフラビンも含まれているので、積極的にとりましょう。
ことわざ健康法 ~小敵と見て侮るなかれ~
小敵だと見くびって油断すると、思わぬ不覚をとることになるという意味。本来、汗はさらさらして不純物がなく、肌を保湿するなど、あせもができにくい性質を持っています。逆にベタベタの汗は不純物が多く肌に良くありません。たかがあせもと油断せず、適度な運動と油分や糖分の多い食事を控え、さらさらの汗をかくように心がけましょう。
参考:「家庭の健康豆知識」 監修:保健学博士 菅原明子
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