AOI通信 2017年5月号
今月のテーマは「肌の荒れ・皮膚の異常」
カサつく、ザラザラするといった肌の荒れを治すためには、やはり全身の体調を整えることが基本。先天の気(人間が生まれたときから備えている生体エネルギー)が宿るといわれる腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎愈」、後天の気(飲食物から得るエネルギー)が宿るといわれる第一腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「三焦愈」を刺激してみましょう。手首の甲側の間節の中央に位置する「陽池」、足の内くるぶしのすぐ後ろに位置する「太谿」は、内臓の状態を整え、栄養を体中に行き渡らせるのに効果的なツボです。へそから指四本分下に位置する「関元」も胃腸の働きを整えます。アレルギー体質からくるじんま疹や湿疹には、首の後ろの根元、第一胸椎棘突起の上に位置する「大椎」、しみ・そばかす・いぼなどの皮膚の異常には、背中の第三胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「肺兪」と鎖骨の外側のくぼみから指一本分下に位置する「中府」、皮膚病には手首の小指側の骨の隆起のところに位置する「養老」が効果的。それぞれの症状にあったツボ療法をしてみましょう。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
健康豆知識 ~部屋を清潔に保ちアレルギー対策~
花粉の飛散シーズンが落ち着いても花粉症のような症状がある場合は、ハウスダストが原因の可能性があります。ハウスダストは、ほこりの中でも特に1mm以下の肉眼では見えにくいもので、衣類などの繊維くず、ダニの死骸・ふん、ペットの毛、かび、細菌など種類もさまざまです。
空気中に舞い上がりやすく、体内に入るとアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、ぜんそく、アトピー性皮膚炎などを引き起こす原因になることがあります。
予防には、できるだけ毎日掃除をすることが大切です。特に寝室は念入りに行い、シーツ、布団カバーは週に1回以上洗濯をしましょう。また、湿度が高くなりがちな押し入れやタンス、げた箱などは、ときどき風を通して乾燥させましょう。
【健康ミニメモ】
カテキン:アレルギー症状を抑える働きを持つカテキンは、煎茶、番茶、ほうじ茶などの緑茶に含まれます。ただし効果があるからといって一度に大量にとるのではなく、毎日適量をこまめに飲むほうがいいでしょう。また、カテキンには殺菌作用があるので、飲むだけでなくうがいをしたり、お風呂に入れても効果があります。
ことわざ健康法 ~早起きは三文の徳~
雨に濡れる前に傘を用意しておくということで、失敗しないように手回しよく準備するたとえ。エアコンの内部にはすぐカビが繁殖してしまいます。エアコンの運転開始直後は、最もカビが吹き出しやすいタイミングと言われています。運転を開始したあと10分ほどは、毎回窓を開けて換気し、カビを部屋の外へ追い出しましょう。
参考:「家庭の健康豆知識」 監修:保健学博士 菅原明子
印刷用画面はこちら