AOI通信 2017年2月号
今月のテーマは「太りすぎ」
過度の肥満は万病のもと。高血圧症や動脈硬化・心臓病など成人病の原因にもなりかねません。ですが、無理なダイエットなどもまた、病気の原因を引き起こしたり、体調を崩す原因となります。体に過度の負担をかけることなくやせるためには、ツボ療法も選択の一つです。まず、腰の第二腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「腎愈」は体調を整え、ホルモンの分泌を正常にしますから、このツボを中心に指圧を行います。さらに背中の第十一胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「脾兪」、腰の第二仙椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「膀胱愈」、胸の第九肋軟骨付着部の下際に位置する「期門」、へそから左右外側へ指五本分よりやや上に位置する「大巨」、内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」、足裏で足の指を屈して最もくぼむところに位置する「湧泉」などのツボも、全身の機能をコントロールし、太りすぎ解消に役立ちます。ただし、療法に頼っているだけではダメ。カロリーの取りすぎや運動不足を解消することと併せてツボ療法を行ってこそ効果が生まれます。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
健康豆知識 ~体脂肪率を把握して、肥満対策を~
体の健康維持に重要な役割を担う体脂肪。寒暖時の体温調節、体を動かすためのエネルギーの備蓄、免疫機能の維持などに必要不可欠です。ただし体脂肪率が高くなり過ぎると肥満になり、体に負担がかかります。
脂肪異常症や高血圧、糖尿病などの生活習慣病を招いてしまうことがあるので注意しましょう。
理想の体脂肪率は性別・年齢によって異なるので自分に合う標準値を知り、今の状態を把握しておきましょう。肥満傾向の人は、適度な運動を行う、食事量を減らす、栄養バランスを見直すなどで、標準に近づくようにすることが大切。食生活では脂質が多い食品、特にマーガリン、バター、ケーキなどの食品には要注意です。
取り過ぎると生活習慣病のリスクが高くなるといわれています。
【健康ミニメモ】
乳酸菌:腸内細菌をよい状態に整える乳酸菌は慢性的な便秘を解消し、腸をきれいに保つ効果があります。老廃物を体にためないことで新陳代謝を促すため、内臓脂肪の蓄積を予防。乳酸菌はヨーグルト、チーズ、キムチ、みそ、ぬか漬けなどに含まれています。
ことわざ健康法 ~習慣は第二の天性なり~
習慣の力は大きいもので、生まれつきの性質と変わらないほど日常の行動に影響を及ぼすという教え。適正な
体脂肪率を保つためには、運動は欠かせません。なかでも酸素を取り込むことで体脂肪の燃焼を促進する、ウオーキングや水泳、サイクリングなどの有酸素運動がおすすめ。運動の習慣を身に付け、健康な体を維持しましょう。
参考:「家庭の健康豆知識」 監修:保健学博士 菅原明子
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