AOI通信 2016年7月号
今月のテーマは「冷え症」
人が急な温度変化に対応できるのは5℃以内といわれています。外気温と室内気温の差が、その境目を超えると・・・。自律神経機能が低下して、いわゆる冷房病に。夏を迎え、屋外から冷房の効いた室内へ移動する機会が多い夏の時期、冷え症対策に万全な備えを。
冷え症に効くツボとしては、へその両外側に位置する「肓兪」があります。
さらに腰の第四腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「大腸兪」、第一仙骨椎棘突起下から斜め下へ指一本分に位置する「上髎」も骨盤内の臓器を整える上で効果的です。特に足が冷えるという場合には、足裏で足の指を屈して最もくぼむところに位置する「湧泉」のツボも効果的。
冷房の冷たい風を頭・首・肩・上背部に受けると頭痛・肩こり・風邪の元になり、鼻の弱い人は鼻炎に、呼吸器の弱い人は喘息になりやすいので要注意です。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
健康豆知識 -夏の食べ物と健康 ~若い女性の貧血~
夏の暑さで体力が落ちると“ちょっと貧血気味で・・・”と訴える女性が増えてきます。欧米女性に比べて日本人女性の貧血は3倍という報告もあり、若い女性の3人に1人が貧血と言われています。
貧血とは、血液が“少なく”なることではなく、血液が“薄く”なること。その原因の多くは鉄分欠乏症にあるといえるでしょう。人間の血液が赤いのは、赤血球の中にヘモグロビン(鉄を含むタンパク質)が含まれているからです。ヘモグロビンは肺から体の隅々まで酸素を運ぶ役割を担っています。
鉄分が不足するとヘモグロビンが十分に作られず、血液中の酸素量が減り、酸素を全身に供給できなくなります。その結果、体がだるい、頭が重い、頭痛がする、めまいがするといった症状が現れます。
特に女性は1回の月経で約30mgの鉄が排出されているので、補給をしなければ不足するのは明らかです。鉄分を多く含む食品として、ほうれん草やレバー、黄卵、米ぬかなどがあげられます。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 健康雑学塾」より引用・抜粋
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