AOI通信 2015年9月号
今月のテーマは「眼精疲労」
行楽時のロングドライブともなると、遊びを満喫したあとの帰りの運転中、どうしても疲れが出てきます。特に目の疲れは、動体視力や視野、集中力に影響するので十分な注意が必要です。ちょっと車を止めてツボを刺激してみるのもいいでしょう。眼精疲労によく効くツボは、眉毛の内端のくぼみに位置する「攅竹」、眉毛の外側の端のくぼみに位置する「絲竹空」、内目尻と鼻の根元の中間のくぼみに位置する「睛明」、目尻外側のくぼみに位置する「瞳子髎」、これら4ヵ所のツボを軽い力で2秒くらいゆっくり押してみてください。軽い疲れ目程度なら、回復するはずです。また、目の奥が痛いときには目尻の外側でややくぼんだ所に位置する「太陽」のツボを強く押し、さらに目が充血した際には頭のてっぺんに位置する「百会」をこねるように指圧してください。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
健康豆知識 ~目の負担を減らし、疲れ目を解消~
脳に送られてくる情報の80~90%は、視覚から得ているといわれています。そのため、目の疲れは脳の疲れに直結し、頭痛・肩こり・倦怠感・イライラなどの症状を引き起こす場合があります。
疲れ目の症状には、目がショボショボする・チカチカする・ゴロゴロする・痛くなる・充血する・かすむ・乾くなどがあります。
長時間のパソコン作業やテレビ、度の合わないメガネやコンタクトレンズの使用など、目に負担をかけ過ぎると、目の細胞や筋肉が疲労して、疲れ目の原因となります。パソコン作業では、部屋の明かりや画面の高さ・距離などに注意し、1時間に10分は休憩を取りましょう。目の血行をよくし、涙の分泌を促す温冷パックも効果的。目を元気にするビタミンなど栄養補給も大切です。
【健康ミニメモ】
アントシアニン:人間の網膜には、物が見えたことを感じさせるロドプシンという色素があります。毎日消費されるので再合成の必要があり、アントシアニンはその再合成を活発化したり、毛細血管の血行を促進する働きがあります。疲れ目や夜盲症に効果があり、ブルーベリー、しそ、赤キャベツなどに多く含まれています。
ことわざ健康法 ~備えあれば患いなし~
普段から準備を十分にしておけば、いざというときにも心配がないという意味。目がかすむことはよくあるため、あまり気にしない人が多いようですが、10分以上も続く、または何度も繰り返す場合、眼球または視神経の病気が考えられます。白内障や緑内障、その他の病気のおそれがあるので、早めに眼科を受診しましょう。
参考:「家庭の健康豆知識」 監修:保健学博士 菅原明子
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