AOI通信 2015年1月号
今月のテーマは「難聴・耳鳴り」
ふつうに生活していて、ある朝、ちょっと耳が聞こえづらかったり、耳鳴りがするということはありませんか?心身の疲れや肩こりなどが原因で起こる耳の異常にはツボ療法がよく効きます。たとえば、「聴宮」は耳の小さな突起・耳珠のすぐ前のくぼみにあるツボで、特に耳鳴りに効果的。「角孫」は耳先のすぐ上、「翳風」は耳たぶ下。そのほか、首の後ろ髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右外側に位置する「天柱」や首の後ろの中央のくぼみと耳の後ろの骨を結んだ線の中間で左右外側に位置する「風池」、足の甲に位置する「臨泣」なども有効なツボとして知られています。コツとしては念入りに指圧すること。指圧していると、耳鳴りが高くなったり低くなったりすることがありますが心配ありません。先にあげた「天柱」や「風池」などを念入りに押していると、同症状は治まるでしょう。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
健康豆知識 ~かからない、うつさない対策を~
1~2月はインフルエンザ流行のピーク。インフルエンザウイルスはA型、B型、C型の3タイプに分類されます。毎年流行する「季節性」と新しく発生した「新型」があり、主に空気中に漂うウイルスが体内に入ることで感染します。
新型インフルエンザは、ほとんどの人が免疫を持たないため、一気に感染が広がる可能性があり、特に注意が必要です。こまめな手洗い、不織布のマスクで鼻と口を確実に覆う、人混みへの外出は控えるなど、一人ひとりが「かからない」「うつさない」対策を心がけましょう。
これらの対策はインフルエンザ以外の新型感染症にも重要です。また、免疫力が低下していると感染しやすくなるため、ふだんから十分な睡眠とバランスの良い食事をとることが重要です。
【健康ミニメモ】
ビタミンD:日光を浴びることにより体内で合成されるビタミンD。免疫力を高める働きがあるので、日照時間の少ない冬は食品から積極的にとりましょう。ビタミンDはあんこうの肝、さけ、干ししいたけなどに多く含まれます。油で炒めたり、ごま、ピーナッツと一緒に食べたりすることで吸収力が高まります。
ことわざ健康法 ~のれんに腕押し~
のれんを力いっぱい押しても手応えがないことから、こちらがいくら働きかけても反応が鈍いことをいいます。昔からインフルエンザなどの感染症の予防には、外出後のうがいが有効とされてきました。しかし、ウイルスが気道の粘膜に取りつくと約20分で細胞の中に取り込まれるため、帰宅後のうがいは効果が限られてしまいます。手洗いの徹底や、マスク、加湿器などを併用し、しっかり予防を行いましょう。
参考:「家庭の健康豆知識」 監修:保健学博士 菅原明子
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