AOI通信 2014年11月号
今月のテーマは 「脱毛・髪の異常」
髪にツヤがなくなったり、抜け毛や白髪などの髪のトラブルは、中高年だけでなく、若い人でも心身のストレスから発生することがあります。いずれの場合も、若々しい髪であるためには、体調を整えることが基本となります。頭のてっぺんに位置する「百会」は頭の皮膚の栄養をよくします。首の後ろの根元、第一胸椎棘突起上に位置する「大椎」、背中の第三胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分のところに位置する「肺兪」、腰の第二腰椎棘突起下から外側へ指二本分のところに位置する「腎兪」、へそから親指幅分下に位置する「陰交」は、体全体の機能の調和を図ります。手首の甲側の関節の中央に位置する「陽池」、内くるぶしのすぐ後ろに位置する「太谿」は、ともに全身の血液の循環をよくします。これらのツボへの指圧またはマッサージ、灸を気長に続けてみましょう。とくに「百会」を中心に頭皮のマッサージを毎日心がけてください。そのほか、首の後ろ髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右外側に位置する「天柱」、へそから指三本分下に位置する「関元」、手の甲側の親指と人差し指の間のくぼみに位置する「合谷」のツボも効果的です。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
健康豆知識 ~コレステロール~
健康を保つ、コレステロールのバランス
血液中の中性脂肪やコレステロールのバランスが崩れた状態を「脂質異常症」といいます。以前は「高脂血症」でしたが、善玉(HDL)コレステロールが少ない状態を含む表現として適切でなかったため変更されました。
コレステロールは体を維持するためには不可欠な成分です。善玉は体に不要なコレステロールを回収して肝臓に運びます。悪玉(LDL)はコレステロールを体の隅々まで運びますが、増え過ぎると血管などに溜まり動脈硬化の原因となります。
善玉と悪玉のバランスを保つには、コレステロールの多いバター・チーズ・卵・肉類などに偏った食事を控え、野菜や青魚、新鮮な植物性の油などを多くとりましょう。ストレスの解消や適度な運動、禁煙を心がけることも大切です。
【健康ミニメモ】
DHA:悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあります。同様の働きをする成分にEPAがあり、どちらも、はまち・さば・あじなど青背の魚や、まぐろ(とろ)、うなぎなど脂肪分の多い魚に含まれています。脂肪分を逃さない、刺身や煮物などがおすすめ。ベーターカロテンやビタミンEの多い食品と一緒にとると効果的です。
ことわざ健康法 ~医食同源~
医療と食事とは深い関係にあり、健康維持は食生活と切り離しては考えられません。現代の病気のほとんどは、食べ過ぎや、栄養の偏り、不規則な食生活が影響しています。コレステロールは体に必要ですが、とり過ぎ・溜め過ぎに注意し、善玉と悪玉のバランスを保つことが大切。自覚症状が現れにくいので、普段から意識して予防しましょう。
参考:「家庭の健康豆知識」 監修:保健学博士 菅原明子
印刷用画面はこちら