AOI通信 2014年9月号
今月のテーマは 「高血圧症」
中年と呼ばれる年齢になると、総合検診などで医師から「血圧が高い」と診断されることも。そんな方たちが日常よく悩まされるのが、頭痛やめまい、肩凝り、不眠、便秘、手足の冷え、動悸、疲れやすいなどの症状です。高血圧症によって起こるこれらの症状には、ツボ療法が効果的。まず、背中の第四胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「厥陰兪」は血液循環を良くします。更に体調を整えるには、腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分のところに位置する「腎兪」を、胃腸機能を強めるためにへその左右外側へ指二本分、そこからさらに下に指一本分のところに位置する「大巨」を、肝臓・腎臓・脾臓の働きを良くするために内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」を指圧するといいでしょう。また、頭痛の場合には頭のてっぺん中央に位置する「百会」のツボを強くゆっくり刺激すると、すっきりするはずです。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
健康雑学塾 「太っていないのに太ってる?~体脂肪の秘密~」
“肥満”とは、単に身長に比べて体重が多いこと(体重過多)と思いがちですが、正しくは体を構成する成分のうち、脂肪組織が占める割合(体脂肪率)がある一定値を超えた状態を指します。ですから、体重過多と肥満は別物で本来は区別されるもの。
人体を構成している成分で最も多いものが体重の約50~60%を占める水分で、次に多いのが脂肪です。
その体脂肪量の正常範囲は一般に成人男子で15~20%、成人女子で20~25%と言われています。この体脂肪率が男子で25%、女子で30%を超えた場合、肥満と判断される訳です。
“肥満”とは体重過多となる場合が多いのですが、中には外見も体重も正常なのに体脂肪だけが高い“隠れ肥満”の人もいます。“隠れ肥満”を確かめるために、体脂肪率測定用の器具が販売されているので、気になる人は購入してチェックしてみるのもいいでしょう。
ところで、悪者扱いされがちな脂肪ですが、①余分なエネルギーを貯蔵して必要時に燃焼させる。②体温を正常に保つ働きをする。③内臓を正常な位置に保ち、衝撃に対するクッションの役目をする。
など、人間が生きていくために欠かせない重要な役割を担っています。
体脂肪が少なければ少ないほど健康体というわけではありません。正しい食生活と適度な運動で筋力をつけながら、体脂肪をコントロールしていくことが健康体への近道です。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 健康雑学塾」より引用・抜粋
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