AOI通信 2014年5月号
今月のテーマは 「イライラ」
ストレスがたまりやすい現代社会では、何かとイライラすることも多いのでは。でもいら立ちが高じると血圧が上がって脳卒中や心臓病の引き金にもなりかねません。そんなイライラを押さえるツボがあります。ちょうど頭のてっぺんの「百会」と、首の後ろ髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右両側「天柱」を押さえ、頭の重さを取り除いてください。続いて、それぞれ第七と第九胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分「膈兪」と「肝兪」を指圧するといいでしょう。また消化器官を整えるために膝下の外側のくぼみから指四本分の「足三里」、内くるぶしから上へ指四本分「三陰交」を押さえるのも効果的。肘を曲げた時にできる横しわの外端「曲池」、人差し指と親指の間のくぼみ「合谷」も、いつでもどこでも手軽に使える便利なツボ。イライラした時にツボを押さえる心の余裕が、気を静めてくれます。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
健康豆知識 ~ 正しい生活習慣で脳の健康を保つ ~
認知症は老化による単なる物忘れとの区別がつきにくい病気です。本人や周囲の人が「年齢のせいだろう」と思うささいな変化が認知症のサインということもあるので、見逃さないようにしましょう。
例えば、いつも探し物をしている、趣味に興味を示さなくなった、身だしなみを構わなくなったなど「認知症かもしれない」という軽い疑問のうちに、一度医師に相談しましょう。精神科、神経内科、心療内科でなくても、ふだんかかっている医師にも相談できます。
認知症予防に効果があるのは、読む、描く、学ぶ、新しい趣味を持ち知的な刺激を得る、適度な運動で血液循環をよくするなどです。たばこ、暴飲、夜更かしなどの生活習慣は認知症を招きやすくなるので注意しましょう。
【健康ミニメモ】
DHA:青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸のDHAは血液をサラサラにします。脳を活性化させる働きにも関連していますが、体内で生成することができない必須脂肪酸なので、食品から摂取するよう心がけましょう。いわし、さば、さんまなどに多く含まれています。血圧を下げる働きもあるため、動脈硬化や心筋梗塞の予防にも役立ちます。
ことわざ健康法 ~ひざを交える~
ひざが交わるほど近づき、打ち解けて話し合うという例え。人と話すことは脳に刺激を与え、認知症予防になります。相手の表情や言葉を受け止め、それを脳へと伝達し、話す内容をまとめることで、頭がしっかりと動くためです。昔の友人と話をしたり、地域の集まりや趣味のサークルに積極的に参加し、仲間との交流の中で会話を楽しんで脳を健康に保ちましょう。
参考:「家庭の健康豆知識」 監修:保健学博士 菅原明子
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