AOI通信 2013年10月号
今月のテーマは 「膝・足の痛み」
スポーツやトレーニングに励んだり、普段体を動かさない人が急な運動をした時には、決まって膝や足が痛くなるもの。膝がだるい、足全体が痛む、むくむといった症状は関節に問題がある場合や筋肉疲労が原因です。そうした際に効くツボとしては、膝の皿の内側のへりから指三本分上にある「血海」、同じく膝の皿の外側のへりから指三本分上にある「梁丘」が挙げられます。皿のすぐ下の内側のくぼみにある「内膝眼」、外側のくぼみの「外膝眼」、膝の裏のくぼみの真ん中「委中」も効果的。足の痛みに関しては、腰の第四腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分にある「大腸兪」、ふくらはぎのほぼ中央で筋肉がアキレス腱に変わるところにある「承山」、足首の正面中央のくぼみ「解谿」が有効です。スポーツ等で傷めた時には早めのツボ療法が、そうした症状をやわらげてくれます。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
健康豆知識 ~ 転んで慌てる前に、しっかり貯骨 ~
骨は体を支えているだけでなく、筋肉や神経、内臓が働くのに必要なカルシウムの貯蔵庫でもあります。歳をとるにつれ、ちょっとした転倒で骨折する危険性が増します。骨の主成分はカルシウムやリンで、骨の構成成分が不足してしまうと骨がスカスカの骨粗しょう症になり、骨折しやすくなるのです。
骨量は50歳頃まで維持されますが、その後、減少していくので、若い時こそ骨を強化する栄養素をしっかり摂り、貯蓄しておくことが必要です。
骨を形成しているカルシウム、マグネシウム、リンなどのミネラル、それらの吸収を高めるビタミンDを補給して、骨折しにくい丈夫な骨をつくっておきましょう。骨に刺激を与え、カルシウムを効率よく骨にする適度な運動も心がけたいものです。
【健康ミニメモ】
ビタミンD:腸内でのカルシウムの吸収を促進し、骨の形成に欠かせない栄養素です。肝油や肝臓、魚類に多く、きのこ、卵にも含まれていますが、肉類にはあまり含まれません。きのこでは、天日干しのしいたけに豊富です。また、紫外線に当たると皮膚で合成され、主に肝臓に蓄えられるので、適度に日光に当たることも大切です。
ことわざ健康法 ~今日は人の身、明日は我が身~
今日は他人事と思っていた災いも、いつ自分の身に起こるか分からないということです。道でつまずき転んで骨折し、動けなくなってしまう人も多く、他人事ではありません。
更年期以降になると、ホルモンの作用が低下するため骨がもろくなり、ちょっとした転倒やぶつけただけで骨折やひびが入ったりします。常日頃から、適度な運動やカルシウム摂取を心がけ、骨の強化に努めましょう。
参考:「家庭の健康豆知識」 監修:保健学博士 菅原明子
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