AOI通信 2012年7月号
今月のテーマは 「腰痛」
腰の痛みというと、昔はお年寄りのものと思われがちでしたが、最近は若い人にも多く見受けられるようです。
特にぎっくり腰や椎間板ヘルニア、変形性腰椎症などを患った場合は、その痛みに音を上げてしまうことでしょう。 そのような時、腰痛をやわらげてくれるツボは、腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」、第四腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「大腸兪」、 第五腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「関元兪」で、腰痛の三大ツボといわれています。
さらに、へその左右外側へ指二本分にある「天枢」、ふくらはぎのほぼ中央筋肉がアキレス腱に変わる位置の「承山」、足首正面中央のくぼみ「解谿」を押さえるといいでしょう。 腰痛の三大ツボから順に「腎兪」→「大腸兪」→「関元兪」、そして「天枢」→「承山」→「解谿」と指圧していくのが治療のコツです。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
真夏の体調管理は、冷房病対策から
冬に多い女性の冷え性の症状が、夏場の男性にも増えています。夏の冷え性の誘因はエアコンによる冷房病です。
女性は膝掛けなどである程度冷房対策に気配りされていますが、男性にはその意識があまりなく、特に中高年になると皮膚感覚が衰えて症状を悪化させることもあります。
エアコンの効いた部屋に長時間いたり、暑い外との出入りを繰り返したりすると、急激な温度変化に自律神経が対応できず、体が大きなストレスを受けて夏バテにもつながります。 冷房病の予防には、エアコンとの上手な付き合い方が大切です。
「寒い」と感じない温度設定が基本で、外気温マイナス3~4℃が目安の一例です。エアコンを時々止めて外気を取り入れる、直接の冷機は避けて風向きを調整するなど、冷房対策に気を配りましょう。
【健康ミニメモ】
鉄:鉄不足による貧血が冷え性の原因になる場合も、少なくありません。
鉄を充分補給すればヘモグロビンが増え、体内で酸素供給が充分にされるので、冷え性の予防・改善になります。
鉄の摂取は、吸収されやすいレバーがおすすめ。鉄が効率よく働くにはビタミンCが必要なので、野菜と一緒に調理したりレモンをかけたり、調理を工夫しましょう。
ことわざ健康法 ~夏は熱いものが腹の薬~
暑い夏はどうしても清涼飲料水や冷やし麺など、冷たいものを多く摂り過ぎ、体調を損なってしまいがちです。腹部を冷やさないためにも、温かいものをとりましょう。
体を温める食べ物を「温性食物」といい、冷房病や冷え性の予防に効果的。代表は、しょうが・ねぎ・にんにく・たまねぎ・チーズなどで、香辛料にも同じ効果が期待できます。
参考:「家庭の健康豆知識」 監修:保健学博士 菅原明子
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