AOI通信 2012年5月号
今月のテーマは 「倦怠感」
だれにでも、原因がはっきりわからない体のだるさ、疲れやすさを感じるときがあるでしょう?ですが、あまりにも頻繁だったり、長く続くようだったら、ちょっと心配です。漢方、東洋医学では、こうした腎気(精力)が欠乏した状態を”腎虚”と呼んでいます。”腎”とは両親より受け継いだ体力を維持する臓器を意味し、この働きを活性化させるツボの代表的なものが、腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分のところに位置する「腎兪」です。また、腰の第一腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「三焦兪」もエネルギーを取り入れるツボとして、”腎虚”の解消に効果があります。疲れすぎて体全体が重くだるい時、寝付かれないときなどは、足の裏で足指を曲げると最もくぼむ所に位置する「湧泉」をよく揉むとよいでしょう。「湧泉」は生命の泉が湧くところとされ、昔から疲労回復によく用いられています。そのほかにも疲労回復には、「中脘」、「気海」、「陽池」などのツボが効果的です。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
肥満や糖尿病にまでつながる、歯周病
歯周病も虫歯と同じ、細菌による感染症です。歯の周囲に付着した細菌の集まりである歯垢が、歯肉と歯の間で毒素を出し歯ぐきに炎症を起こします。炎症が進むと歯そう骨が破壊され、歯を支えきれなくなり抜け落ちます。
歯周病は口内の疾患だけでなく、心臓疾患・肺炎・肥満・糖尿病など全身の病気につながります。
歯周病菌の出す毒素は炎症部分から血液中に入り、肝臓に脂肪が沈着し肥満に結びつき、メタボリックシンドロームの元にもなるのです。 歯周病の予防には正しい歯磨きが大切で、丁寧に磨く習慣をつけましょう。また、定期的に歯科医で歯垢や歯石を取り除いてもらいましょう。
【健康ミニメモ】
ビタミンK:歯周病の初期には、歯ぐきの炎症で腫れや出血がみられます。ビタミンKは血液凝固因子の合成に働き出血を止めてくれます。 不足すると骨にカルシウムが十分取り込まれず、歯がもろくなるので、歯そう骨の健康維持にも不可欠です。緑黄色野菜や納豆に多く含まれています。 また各種のビタミンには血行促進・出血予防の作用があるので、バランスよくとりましょう。
参考:「家庭の健康豆知識」 監修:保健学博士 菅原明子
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