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AOI通信 2012年2月号

今月のテーマは 「花粉症」

花粉症の時期、街行く人や職場の同僚などの中にマスク姿を見かけるのはそう珍しいことではありません。
風邪を引いているのかな?と思うと、花粉症に代表されるアレルギー性鼻炎というケースも多いようです。
鼻水、鼻づまりなど花粉症の諸症状で悩まされているときは、ぜひツボ療法を試してみましょう。
不思議とアレルギー体質の人に共通して背中上部の一点で強い痛みを感じますが、これが首の後ろの根元、第一胸椎棘突起上に位置する「大堆」で、指先でゆっくりと時間をかけてもみほぐすのが効果的です。
鼻づまりの際には頭のてっぺん中央に位置する「百会」、目頭と鼻の根元の中間のくぼみに位置する「睛明」、小鼻の両脇に位置する「迎香」を指圧してみてください。また足の外くるぶしと膝のほぼ中央に位置する「飛陽」も、昔から鼻づまりに効くツボとして知られています。

引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋

冬のエコロジー

地球上の動物や植物は、太陽や大地、美しい空気や水、夏や冬の自然環境とお互いに均衡を保ちつつ、生命を営んでいますが、一旦、自然環境のバランスが崩れてくると、われわれ人間の生命をも脅かすことになります。
 寒い国の人々は、自然の恵みに感謝し、寒さと共存する生活の知恵を生み出し、病気に強い体質をつくり、子孫にそれを伝えています。このような動物や植物と自然との不思議な関わりを、生態系(エコロジー)と呼んでいます。
 東洋医学では、既に数千年も前に、この生態系のあることを感知していて、このエコロジーを育んでいる自然を大切にしてきました。それを“気”と教えています。この“自然の気”との付き合いが下手ですと、からだの不調が起こり、「病は気から」になります。更にストレスや運動不足や栄養の偏りが加われば体調を崩すことになります。言うならば、からだの内外の生態系の狂いが現代病や生活習慣病を誘発することになると言えます。
 冬には冬らしい寒さが自然界との調和をつくってくれます。この生態系に順応した生活に心がけ、厚着を避け、朝の新鮮な空気を腹一杯に吸い込んで歩く運動を日課とし、寒さに耐える体温調節の鍛錬をし、季節の食べ物をよく噛んで、充分な睡眠をとることが、自然とのお付き合いから生まれるエコロジー健康法と言えます。
 もし、カゼと感じたら、まず足と背中を温め、葛粉におろし生姜と黒砂糖を熱湯でかき混ぜて服用すれば、からだを温め、寒気・頭痛・咽痛・鼻水は見事に消えます。この療法も自然の力と理を応用した簡単なエコロジー療法です。

参考:「薬になる食べもの」篠田雄介著

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