AOI通信 2011年10月号
今月のテーマは 「胸・脇腹の痛み」
老化現象などによる脊椎やその周辺にある筋肉、靭帯の変形で神経痛は起こります。深呼吸したり声高に笑ったりしただけで胸や脇腹に響くような急な痛みを感じたら、肋間神経痛を疑ってみる必要があるでしょう。また、狭心症の場合は、胸の真ん中やみずおちの奥に強い痛みを感じます。痛みは苦しく辛いものですが、ツボ療法で和らげることができます。まずは痛みのある肋間に沿って指先が肋骨に必ず入るように手のひらと親指以外の四指で軽くマッサージします。次に、脇腹のほぼ中心に位置する「帯脈」、乳首の外側肋骨間に沿ったところに位置する「天谿」、背中の第四胸椎棘突起下より左右外側へ指四本分に位置する「膏肓」を対象に指圧してみましょう。手のひらの面の中央で手首と肘の中間に位置する「郄門」も効果的です。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
キノコの薬能
味覚の秋、食欲の秋がやってきました。幸せなことに日本の秋は、美味しい食彩で一杯です。 長かった夏の疲れを、この秋に充分に癒し、体力を養い、未病を防ぐ心がけが大切です。
日本人は昔から、サンマ・落ち鮎・鮭などの動物質や、新米・里芋・大根・大豆・さつまいも・ぶどう・栗・柿などの植物質から、糖質やタンパク質・脂肪・ビタミン・ミネラルなどの栄養を摂り、更に賢い知恵で、消化と旨味を増し、免疫システムを強化する優れた菌類を、美味しく食べる食習慣を持っています。
菌類とは、松茸をはじめ、しめじ・椎茸・なめ茸・えのき茸・まい茸などの子実体のキノコや、味噌汁・納豆・糠みそなどの酵母菌や発酵菌類などです。この動物質や植物質に、菌類質を加えた三者の調和の取れた食べ方が、実は、自然の法則に叶った見事な健康食なのです。 松茸・椎茸・まい茸などには抗腫瘍成分が含まれており、人体の免疫システムを高めて、がん細胞を抑制する優れた働きがあることが多くの動物実験でも立証されています。
お互いに、健康で悔いのない人生を全うするために、自然界から恵与される驚くほど多くの成分や、有効な働きをもつキノコ類や、酵素や発酵菌の薬能にもあらためて注目し、健康で楽しく、この秋の食卓を囲みたいものです。
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