AOI通信 2011年7月号
今月のテーマは 「膝・足の痛み」
スポーツやトレーニングに励んだり、普段体を動かさない人が急な運動をした時には、決まって膝や足が痛くなるもの。
膝がだるい、足全体が痛む、むくむといった症状は関節に問題がある場合や筋肉疲労が原因です。
そうした際に効くツボとしては、膝の皿の内側のへりから指三本分上にある「血海」、同じく膝の皿の外側のへりから指三本分上にある「梁丘」が挙げられます。
皿のすぐ下の内側のくぼみにある「内膝眼」、外側のくぼみの「外膝眼」、膝の裏のくぼみの真ん中「委中」も効果的。
足の痛みに関しては、腰の第四腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分にある「大腸兪」、ふくらはぎのほぼ中央で筋肉がアキレス腱に変わるところにある「承山」、足首の正面中央のくぼみ「解谿」が有効です。
スポーツ等で痛めた時には早めのツボ療法が、そうした症状をやわらげてくれます。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
夏ばてにハーブ・スパイスを
いよいよ、連日の高温多湿の長い夏がやってきました。うだるような暑さで、食欲不振・体重減少や寝苦しさに悩まされ、からだのだるさを訴える人が多くなってきます。
体内では、健康に大切な色々な酵素の量が少なくなったり、電解質のバランスに揺らぎが生じたりして、身体の機能が低下して、いわゆる夏ばてになるのです。
体力回復のための大切な栄養補給をしたくても、消化器が疲れ食欲がなくなり、無理に食べれば消化や吸収が低下するので、肉や魚にも箸をつける気分になれないという時に、ちょっとした食の心得のハーブ・スパイスの出番です。
例えば、鰻の蒲焼に山椒の粉をふりかけ、刺身にワサビ、焼肉にガーリック、焼き鮎にタデ酢、魚・肉の料理に生姜、冷奴に生姜と刻みねぎ、漬物やカレーのウコン、胡瓜の酢の物、その他、セリ・シソ・七味唐辛子・梅干・酢だちなど、日本のハーブやスパイスも結構に沢山揃っています。
このように栄養補給と共に消化を助け元気を益し、老化を防ぐなどの脇役を充分に演ずるハーブ・スパイスを、私たちは“薬味”と呼んで、古くからうまく、美味しく用いてきました。
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