AOI通信 2010年9月号
今月のテーマは 「足の疲れ」
いつも歩き慣れていない人がたまに山へ出かけたり、スポーツに縁のない人が運動会に駆り出されたりすると、決まって膝や足が痛くなるもの。 そんな時、まずはツボ療法を試みるといいでしょう。
膝の痛みの場合には、皿の内側の縁から指三本分上がったところの「血海」、皿のすぐ下内側のくぼみの中の「内膝眼」、同様に外側の「外膝眼」、膝の後ろにできる横シワの中央「委中」などを刺激してみてください。足の痛みには、腰の第四腰椎棘突起下から左右に指二本分に位置する「大腸兪」、ふくらはぎの筋肉がアキレス腱に変わるところに位置する「承山」、足の裏で指を曲げるとくぼむ場所「湧泉」が効くでしょう。
また、うつ伏せになって子供に足裏を踏んでもらう、足をお湯に3分つけたら1分水につけることを繰り返すといった方法も、簡単ながら効果があります。
引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋
秋なすは嫁が好き
秋茄子の、あの艶々した鮮やかな茄子紺色は、季節の美しい風物詩です。
茄子は夏から秋の季節が旬です。原産地は暑い国のインドで、中国を経て渡来したものです。
夏のからだを冷やす性質をもっているので、茄子もヘタも茎も、消炎鎮痛の作用をもっています。
特にヘタや茎の黒焼きを、歯痛や歯ぐきの消炎にすり込んだり、打ち身・ねんざに冷やした茄子で冷湿布するなど、民間療法が伝えられてきたのはヘタに含まれるサポニンやトリゴネンなどの微量成分と冷性によるものです。
更に、紫色の色素の中に多くのビタミンPや、ビタミンA・B1・B2・Cなどや、カルシウム・タンパク質が、トマトより多く含まれていることから、血圧降下・血管強化・出血防止作用・老化予防としても、優れた野菜として薬膳料理の大切な食材にもなっている。
食欲をそそる紫色と糠みその酵素を巧みに吸収させた糠みそ漬けは、糠の高い栄養素に加えて、糠みそ1g中に12億もの消化菌が生きているので、夏の消化や生活習慣病予防にも、まことに素晴らしい調理法です。
近頃の嫁は、茄子の成分や薬能をよく勉強しているからであろうか、それとも料理がお上手なのか、姑に遠慮がなくなったのであろうか、秋茄子を大変好むようです。
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