1.症候性頭痛
脳の病気やその他なんらかの病気が原因となって起こる頭痛- 脳血管障害による頭痛(脳腫瘍、くも膜下出血、脳梗塞など)
- その他の全身の病気によって起こる頭痛 (副鼻腔炎、髄膜炎、側頭動脈炎など)
脳血管障害の場合は命に関わる危険性が極めて高くなるので、
早急な救急処置を行うことが大切です。
2.慢性頭痛
慢性頭痛にもいくつかのタイプがあり、それぞれ痛み方や対処法が異なります。
また、一種類だけでなく複数のタイプの混合型の場合もあります。
①片頭痛
睡眠不足、雑踏・人ごみ、生理痛などの誘引により、血管が拡張して周囲の神経が引っ張られて、
ズキン、ズキン脈とともに痛みが起きます。
- 過労やストレスを溜めないよう、こまめに気分転換をはかる。
- 規則正しい生活を心がける。(睡眠不足・睡眠のとり過ぎに注意)
- 頭部への直射日光を避ける。
- 安静にして痛むところを指で軽くおさえたり、冷やしたりする。
- コーヒーなどのカフェイン飲料が効くこともある。
②緊張型頭痛
首や肩のコリ緊張、ふだんの姿勢の悪さ、ストレスや精神的な緊張などにより、
筋肉が緊張することから、肩コリやギューッとしめつけられるような痛みが起きます。
- 長時間座位のことが多い人は、背筋を伸ばすなど適宜筋肉をほぐすようにする。
- ぬるめのお風呂にゆっくり入ったり、首や肩をマッサージする。
- ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を行うようにする。
③群発頭痛
ある一定期間、毎日のように明け方のほぼ決まった時間に起こる「キリでえぐられるような」激しい頭痛で、
その起こり方が群発地震に似ているのでこのように呼ばれます。
原因は解明されていませんが、
頭部の血管が拡張して痛みが生じると考えられています。
- 特別な治療薬があるので、疼痛外来を受診する。
- 頭痛が発生している時の飲酒は避ける。また、多量の飲酒も避ける。
- 頭痛が起こりそうな時、深呼吸をすると予防できることがある。