今週の月曜日( 2015.5.11)の NHK あさイチをご覧になりましたか?
当院は10時から開院ですので、あさイチを途中まで視てから出勤することも可能です。
あさイチは私にとっていろいろな情報をキャッチできる番組です。
月曜日の内容は、“キレる”子どものことで悩んでいる親や学校にとっては、目からウロコ
ではなかったでしょうか?
日曜日に「自傷」についてのフォーラムに参加したばかりでしたので、何というタイミング!
と思いました。“キレる”子どもたちがそのままが「自傷」に至る訳ではないでしょうが、大人の
関わり方には関連があるのでは?と思います。
年長~小学校低学年の「中間反抗期」の子どもたちは、「自分のやりたいこと」と「親からやれと
言われたこと」の折り合いをどうすればいいか決められず、パニックになってキレてしまいます。
背景には、子ども自身が、自分で物事を決める機会が減っている現実があるか、と増田修治さん
(白梅学院大学教授)は指摘しています。
子どもが“キレた”時 親の接し方は?
子どもがキレてしまったときに大切なのが、親の接し方だといいます。
その対処法は?以下、増田修治さんのお話です。
(1)ネガティブ感情を認めてあげる
現代の子どもたちは、ネガティブな感情を認めてもらう機会が少ないといいます。
イライラしたときに物に当たるなどの言動はよくないことですが、イライラすること自体は
悪いことではありません。
イライラすることは当たり前、という気持ちで向き合うと、子どもは本音を話しやすくなるといいます。
(2)1人で落ち着ける場所を作る
カッとなったときに1人で気持ちを落ち着かせることができる場所を作ることが、自分の感情を
コントロールする訓練につながるといいます。
場所作りのポイントは・・・
●体が触れる程度にせまい
●薄暗い
例)学習机の下、階段の踊り場、カウンターの下、棚の下、母親のクローゼットなどカーテンや
段ボールで仕切りを作ると、家の至るところで作れます。
(3)キレた理由を聞く
叱りつけたい気持ちをグッとこらえて、「なんでイライラしているの?」など、キレた理由を聞くよう
にして、子ども自身に考えさせるようにしましょう。
すると、後悔や反省の気持ちが高まり、キレにくくなるといいます。
<取材協力>
増田修治さん(白梅学園大学教授)
その他、番組では学校での取り組み方も紹介していました。
関心のある方は是非、あさイチ 2015.5.11のホームページをご覧ください。